ベトナムの華人(1)

華僑が東南アジアに流れ、住みはじめたのは明の時代に始まる。中国の人口が増加した清代には組織的な移住が行われたと、何かの本で読んだ記憶がある。大勢の華僑が祖国を離れた原因は、人口増加とそれにより引き起こされた食料不足という。華僑の多くは広東、福建、潮州に故郷を持ち、インドシナ3国はもとよりタイやマレー、インドネシアまで海を渡り移住していった。

ベトナムも華僑の影響を大きく受けた。
ベトナムでは広東式の蝦餃(海老餃子)は Há cảo tôm と呼ばれ、今でも下町にはHá cảo専門の屋台もある。メコンデルタにはピータンを食べる習慣がある。

これからしばらく、ベトナムやカンボジア、ラオスに移住した華僑に向き合ってみようと思う。トピックに変化を持たせ、トップ写真を選び、記事を投稿しようと思います。

トップ写真はベトナム南部の華僑街、ショロンの夕方。

下はフランス植民地時代に発行された華僑の身分証明証。メコンデルタ南部の街で発行されたIDカードには、出身地や現住所のほか、人物の特長がベトナム語、クメール語、フランス語で記載されている。(ken)

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