植民地建築で涼をとる

一枚の絵画に季節を感じるように、一枚の写真に温度を感じることがある。

さて、カンボジアの乾期、プノンペンの真昼。
南シナ海からの海風が吹くサイゴンと比べ、インドシナ半島の内陸に位置するプノンペンは確実に気温が高い。
通風のよいコロニアル建築のバーで冷えた飲み物に向き合うのが一番だが、プノンペンの街を散策したい向きにはインドシナ建築を訪れることをお勧めする。

植民地時代に整備された郵便局や駅舎、セントラルマーケットの堅牢な建物は内部は涼しく、空調のなかった時代の人の知恵がよくわかる。こうしたコロニアル建築に涼を求め、天井や壁に残されたヨーロッパの意匠を眺めることもインドシナ諸国の旅の楽しみだ。

写真はプノンペンに残る植民地時代の集合住宅の廊下。アールヌーボーの影響を受けたタイルのデザインが美しい。(Ken)

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