蓮の葉

上座部仏教を信仰するカンボジア、蓮はつねに人々の傍らにある。

花は仏教のモチーフとなりクメールの人たちと精神的な結びつきを保ち、葉は実用品として暮らしの中に溶け込んでいる。カンボジアの市場では、露台に蓮の葉を何枚か敷き、その上に鮒や鯉、ナマズや雷魚を並べて売っている。敷物のほかに、梱包するために蓮の葉を用いることがある。

ある朝、売り手のおばさんが器用に魚を蓮の葉で包んでいる光景に出会った。
二枚の蓮の葉できれいに魚を包み、包装が崩れないように葉と葉を織り込んでいる。

人間は当たり前のことを目にして驚くこともある。
ナイロン袋など石油製品が登場する以前に普通に行われていた手法が、今は珍しくなってしまった、ということか。

冒頭の写真はプノンペンのカンダール市場で撮影。(Ken)



早朝の市場にて。魚が到着する前に、まず蓮の葉が敷かれる。

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雷魚の頭はノンバンチョクの出汁につかう。ベトナムでもブンのスープは雷魚から採る。

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米粉を練ったドウからつくるノンバンチョック。